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大型トラック搭載型クレーン『ユニッククレーン 新型G-FORCE』の発売

2023,05.10

安全性・操作性の向上によりこれまで以上の使いやすさを実現

当社(社長:山川 賢司)は、2021年より販売開始し好評を得ている小型・中型トラック搭載型クレーン『ユニッククレーン 新型G-FORCE』に続き、大型トラック搭載型クレーン『ユニッククレーン 新型G-FORCE』を開発し、2023年5月10日より販売を開始します。

大型トラック搭載型クレーン『ユニッククレーン 新型G-FORCE』

本製品は、2021年に販売開始した小型・中型トラック向け『新型G-FORCE』と同様、クレーンの主要構造部品の強度アップと安全性・操作性を向上させる機能の標準装備によって、つり上げ性能を向上させ、これまで以上の使いやすさを実現しました。

また、小型・中型・大型トラック搭載型クレーン『新型G-FORCE』の新オプションとして、旋回領域規制装置[後述の主な特長 オプション①参照]を設定しました。本オプションは、車両の左右端を境界線としてブーム動作を規制し、選択した領域内でのみクレーン作業ができる安全装置で、作業不可エリアでは警音を発して自動停止します。そのため、作業現場の横を通る通行人や通行車両などへの接触事故を減らし、安心してクレーン作業を行うことができます。

このほか、小型・中型トラック向け『新型G-FORCE』から採用している、つり荷重の検出をブームの先端で行うロードセル方式、過負荷防止装置の『定格荷重制限装置』、クレーンの負荷状態を監視して警報音でお知らせする『定格荷重指示装置』等の標準装備を本製品でも採用しています。

当社では、クレーンの労働災害「ゼロ」を目指して『新型G-FORCE』シリーズの開発に取り組み、今回の大型トラック向け『新型G-FORCE』の発売ですべてのラインナップが揃いました。今後も安全性・操作性、作業効率改善など、お客さまのニーズに応え、高機能化・高付加価値化を追求するクレーンの開発に注力してまいります。

販売製品一覧

大型トラック搭載型クレーン
URG500ASシリーズ[2.93t吊] 3~4段ブーム
URG500Aシリーズ[2.93t吊] 3~7段※1ブーム
URG500AHシリーズ[2.93t吊] 3~7段※1ブーム

※1 7段ブームはエコプレミアム仕様(スマート・エコシステム※2 + サイレント・エコウインチ※3 + エコシリンダ※4
※2 スマート・エコシステム:ダブルポンプによる作動油の合流制御において、デジタル式荷重計の荷重情報を油圧制御に反映させることで、より精緻な省エネ、低騒音化を実現した技術です。
※3 サイレント・エコウインチ:独自開発の遊星歯車(平歯車と内歯車を組み合わせた歯車)減速式のホイストウインチ。省エネ・低騒音で長時間作業に優れています。
※4 エコシリンダ:独自の回路設計より、無負荷状態でのブーム伸長速度を保ちつつ、エンジン回転数を大幅に抑制しました。また、速度重視とエコ重視の切り換えが可能です。

主な特長

■オプション:安全性を強化

1. 旋回領域規制装置(新オプション)
トラック車両の左右端いずれかを境界線として、ブーム動作(伸、伏、旋回操作)を規制します。
作業規制領域の切り替えは、スイッチ(運転席側1ヶ所)で切り替えができます。
※「解除」選択時は、全ての領域でクレーンが作動します(規制による停止はありません)。

旋回領域規制装置
旋回領域規制装置

2. 油温上昇警報装置(小型・中型トラック搭載型クレーン『新型G-FORCE』と同様のオプション)
作動油の温度上昇を音声メッセージでお知らせします。また、パネルで作動油の温度を確認できます。
作動油の温度が80℃に達すると、音声警報 「ピー 作動油の温度に注意してください」が鳴動します。
作動油の温度が100℃に達すると、音声警報 「ピー 作動油が高温です、作業を中断してください」が鳴動します。
(油温による減速・停止機能はついておりません)
オプションのオイルクーラーと組み合わせるとより効果的です(架装車両により取り付けできない車両があります。販売店にご相談ください)。

■標準装備:安全性や操作性を向上(小型・中型トラック搭載型クレーン『新型G-FORCE』と同様の標準装備)

新型 集中コントロールパネル(クレーン本体両側)
新型 集中コントロールパネル(クレーン本体両側)

1. 集中コントロールパネルを一新
各種表示とスイッチをコントロールパネルに集約。個別の専用スイッチを設置するとともに、「文字」と「アイコン」で表現することで機能がイメージしやすくなりました。

2. 音声メッセージの種類を大幅に増加
クレーンの状態を知らせる音声メッセージを大幅に追加。クレーンの状態を更に把握しやすくするために、内容を見直しました。

3. 過負荷防止機能を「音声」と「表示」でよりわかりやすく
荷重と転倒の限界が近いことを「音声」だけでなく、液晶ラジコンのディスプレイ表示に警告ランプや文字などの「表示」でも警告することで、周囲の騒音で警報音が聞こえない現場でも、視覚によって確認できるようになりました。

4. 液晶ラジコンのディスプレイ表示に、つり荷重の拡大表示を追加
従来のクレーンの状態表示に加え、「つり荷重の拡大表示」も切換・選択することができます。拡大表示画面では、
“現在つり上げている荷重”と“つり上げ可能な荷重”を強調して表示します。

ブーム角度制限領域
ブーム角度制限領域

5. つり荷重の検出にロードセル方式を採用
つり荷重の検出にロードセルを採用しているので、起伏シリンダの内圧検知方式と比較して、精度が高いだけでなくブーム角度1°〜76°まで制限領域がなく広々作業できます。

標準価格・販売目標

URG500ASシリーズ[2.93t吊(アウトリガ最大張出幅:3.9m)]

URG500Aシリーズ[2.93t吊(アウトリガ最大張出幅:3.8 m)]

URG500AHシリーズ[2.93t吊(アウトリガ最大張出幅:3.4 m)]

■販売目標
年間800台

お問い合わせ先

古河ユニック株式会社 営業企画部 販売促進課 TEL:03(6636)9526

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