古河機械金属グループ
製品のメンテナンス
お客様サポート

製品のメンテナンス

メンテナンス不足は思わぬ事故を引き起こします。
クレーンを安全にご使用いただくために、日頃から各部の点検・整備を実施してください。

主な点検・整備項目

給脂

潤滑不足は異音の発生や構造物破損の原因につながります。

給脂
  1. ブーム摺動板
  2. ブームフートピン
  3. デリックシリンダ支持ピン
  4. ウインチドラムギヤ
  5. 旋回ギヤ、ベアリング
  6. プロペラシャフト
  7. ワイヤロープ

給油

劣化したオイルは、クレーンの作動不良や油圧機器の破損につながります。

作動油タンク
作動油タンク
ホイストウインチ減速機
ホイストウインチ減速機
旋回減速機
旋回減速機

ワイヤロープの点検

ワイヤーロープは消耗品です。次の状態になったら交換してください。

ワイヤーロープ“1より”の長さの間で、素線の10%以上が切れているもの。
ワイヤーロープ“1より”の長さの間で、素線の10%以上が切れているもの。
直径の減少が、公称径(カタログ表示)の7%を超えるもの。
直径の減少が、公称径(カタログ表示)の7%を超えるもの。
キンク(曲がり、もつれ、よじれ)形くずれ、腐食の著しいもの。
キンク(曲がり、もつれ、よじれ)形くずれ、腐食の著しいもの。

各部ボルトの増締め

架装ボルトや旋回ベアリング固定ボルトなどのゆるみは、倒壊など重大な事故を引き起こします。

手動操作レバーの点検

手動操作レバーが中立に戻りにくい場合、意図せずクレーンが作動し非常に危険です。

ラジコン送信機の点検

送信機本体およびゴム類に変形やひび割れがあると、内部に水が進入し、電子回路を損傷させ作動トラブルの原因となります。

安全装置の作動確認

巻過防止装置や過負荷警報装置等、安全装置の異常は重大な事故につながります。

消耗品の交換目安

各シリンダのパッキン・シール類の交換

使用後3年ごとに交換してください。

ブーム摺動板の交換・ホイストウインチのブレーキシューの交換

使用後3年ごとに交換してください。

リターンフィルタの交換

使用後1年ごと(使用始めは3ヶ月後)に交換してください。

ラインフィルタエレメントの交換

使用1年後(油圧ポンプ交換時とその1年後)に交換してください。

コントロールバルブフィルタの清掃および交換

使用後1年ごとに清掃を行ってください。フィルタに著しい目詰まりや損傷がある場合は交換してください。

作動油の交換

使用後2年ごと(使用始めは3ヶ月後)に交換してください。

旋回減速機用ギヤオイルの交換

使用後2年ごと(使用始めは6ヶ月後)に交換してください。

ホイストウインチ減速機用ギヤオイルの交換

使用後1年ごと(使用始めは6ヶ月後)に交換してください。

法令点検・検査

作業開始前の点検

  • 巻過防止装置、過負荷警報装置、転倒防止装置、その他の警報装置の動作
  • 手動レバーは手を離すと中立に戻りますか?
  • 手動操作およびラジコン操作したとき、クレーンは正常に作動しますか?
  • ラジコン送信機に変形やひび割れはありませんか?
  • ラジコン送信機のスイッチや速度レバーおよびゴムブーツは損傷していますか?

移動式クレーンを用いて作業を行うときは、その日の作業を開始する前に(中略)点検を行わなければならない。(クレーン等安全規則第78条)

月例自主検査

  • 作業開始前の点検の内容
  • ワイヤロープ、フックの損傷の有無
  • 配線、配線コネクタの接続状態
  • オイル漏れの有無

移動式クレーンについては、1月以内ごとに1回、定期に、(中略)自主検査を行わなければならない。(クレーン等安全規則第77条)

年次自主検査

  • 作業開始前の点検、月例自主検査の内容
  • 荷重試験

移動式クレーンについては、1年以内ごとに1回、定期に、(中略)自主検査を行わなければならない。(クレーン等安全規則第76条)

関係法令抜粋

  • 自主検査の結果を記録し、これを3年間保存しなければならない。(クレーン等安全規則第79条)
  • 自主検査または点検を行った場合において、異常を認めたときには、直ちに補修しなければならない。(クレーン等安全規則第80条)
  • 定期自主検査、及び自主検査の記録、作業開始前の点検、及び補修(中略)等の規定に違反したものは50万円以下の罰金に処する。(労働安全衛生法第120条)

スペアタイヤ及びツールボックスの定期点検

3ヶ月ごとの点検が必要です。

  • スペアタイヤ取付の弛み、がた及び損傷はありませんか?
  • スペアタイヤの取付装置に異常な傾きや弛みが無く、確実に取り付けられていますか?
  • ツールボックスの取付部の弛み及び損傷はありませんか?