UNIC MUSEUM
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21世紀を迎える頃にはコンピュータを用いた機械制御が当たり前のようになり、乗用車やトラックの高機能化もどんどん進んでいきました。そして、トラック搭載型クレーンにも付加価値を求める声が大きくなり、それに応えるべく2002年11月(平成14年11月)、“ワンハンド型ラジコンでの連動操作を可能にした”連動ラジコンクレーン『U-canシリーズ』を開発しました。また、一方では“21世紀は環境の世紀”と言われるように建設機械や物流機械にも環境への配慮が要求されるようになってきました。そして、そのひとつの答えとして誕生したのが、大幅な低燃費・低騒音を実現した『U-can ECOシリーズ』(2006年10月(平成18年10月))でした。
●連動ラジコン搭載『U-canシリーズ』
連動ラジコンのイメージ写真(カタログから)
『UR-Vシリーズ』の開発でトラック搭載型クレーンとして一定の完成をみせたユニッククレーンでしたが、操作性に対する要求はまだまだ満足のいくものではありませんでした。そして、ユニッククレーンの原点である“スーッと動き出して、静かに止まる”という滑らかさにこだわったコントロールバルブの開発が新たにスタートしました。この開発のポイントはバルブの加工精度でしたが、幸い“ないものは自分たちで作る”という社風のもと培った内製化技術で、順調に開発は進んでいきました。しかし、開発が進むにつれて既存のラジコンシステムでは新型バルブの性能が十分に発揮できないことが判明し、急遽ラジコンシステムを含めたコントロールバルブのコンピュータ制御化に大きく転換してゆくのでした。そして、開発開始から4年目を迎えた2002年11月(平成14年11月)、滑らかな操作性にこだわった新型のコントロールバルブとラジコンシステムを採用した、連動ラジコンクレーン『U-canシリーズ』が誕生しました。
●環境に配慮にした『U-can ECOシリーズ』
2連ポンプ制御システムの
『エコポンプシステム』
低燃費・低騒音クレーン「U-can ECO」
平成19年度省エネ大賞
「省エネルギーセンター会長賞」受賞
エコノミーやエコロジーという言葉が巷に氾濫するようになり、トラック業界にもハイブリッドトラックが目に付くようになると、当然のように社内からもエコクレーン構想が浮上してきました。そもそもトラック搭載型クレーンはトラックのエンジンを動力源に油圧で駆動しており、クレーンの速度調整はトラックのエンジン回転数の増減で行っていました。そのため、高速でのクレーン作業はエンジン回転数の上昇とエンジン出力の過多を招き非常に不経済でした。そこで考え出されたのが“2連ポンプを利用して、極力エンジン回転数を上げずに2つのポンプの吐出油を合流して必要油量を補う機構”『エコポンプシステム』でした。この方法ならエンジン回転数をほぼ半分にすることができ大幅な燃費低減が期待できました。開発では2連ポンプの合流バランスとアクセル制御の設定がメインになりましたが、先の連動ラジコンクレーン『U-canシリーズ』で開発済みの新型コントロールバルブとコンピュータ制御システムを利用することで、木目細かな流量制御を行うことができました。こうして誕生した『U-can ECOシリーズ』は、トラック搭載型クレーンの分野に環境性と経済性という新しい風を吹き込んだクレーンとなり、その省エネ効果は平成19年度省エネ大賞「省エネルギーセンター会長賞」(経済産業省主催)の受賞で広く社会に認められるものとなりました。
●連動ラジコンの操作性をさらに高める『連動ラジコン JOY』
『連動ラジコンJOY』
連動ラジコン『U-canシリーズ』開発から約5年目の2007年7月(平成19年7月)、連動ラジコンの連動性をさらに高めるジョイスティック式ラジコン『連動ラジコン JOY』を開発しました。ジョイスティックは1本のレバーに複数の機能を有することができ、連動操作を行う場合には有効な方法として広く知られていました。特にユニッククレーンのラジコン装置のようなワンハンド型ラジコンの場合は、片手で2連動操作ができるようになり、作業性の大幅な向上が期待できるのでした。こうして『JOY』は、クレーン作業の効率化を目的に『リモコン』、『ラジコン』、『連動ラジコン』と発展を遂げてきたユニックラジコンシステムの新しい形として誕生したのでした。